2つの恒星が両者の重心の周りを軌道運動している天体を連星と呼びます。

主星と伴星

明るい方の恒星を主星、暗い方の恒星を伴星と呼びます。 また、3つ以上の恒星が互いに重力的に束縛されて軌道運動している場合は、n連星またはn重連星と呼ばれています。

連星の分類

連星の種類には、実視連星、分光連星、食連星などがあります。

実視連星
望遠鏡で両星に分離して観測され、両星が公転運動している連星です。 ケンタウルス座α星、おおぐま座ζ星(ミザール)が代表例です。
分光連星
望遠鏡で両星に分離して観測されませんが、公転運動を伴う視線速度の周期変動(ドップラー効果)によりスペクトル線の周期的変化が観測される連星です。 ぎょしゃ座α星(カペラ)が代表例です。
食連星
食変光星とも呼ばれていて、明るい恒星の周りを暗い恒星が回ることで光度を変化させている連星です。 ペルセウス座β星(アルゴル)が代表例です。